こんにちは、真船きょうこです。
この記事ではわかりやすくておもしろいおすすめの仏像本をご紹介します。
初心者向けの本を中心に
中級者・マニアの方にも楽しんでいただける内容となっております。
仏像好き&本好き、そして出版業界に携わること十数年の筆者が、ベストセラー(よく売れた本)、ロングセラー(長く売れている本)を厳選いたしました。
読者のみなさんが良い本と出会い
仏像を大好きになってくれますように!
リンクを貼りますので試し読みできる本はどんどんしてみて下さいね。それではどうぞ!
初心者向け① …知る
『写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!』
これ一冊あれば間違いない!どなたにもおすすめの本。
・図解が多く解説がわかりやすい。レイアウトが美しく読みやすい。
・基本のきから詳しい所まで、仏像鑑賞に必要な知識がつまっている。
・一度は会いに行きたい有名な仏像の写真が満載、巻末に所蔵寺社のリストがあり拝観ガイドにもなる。
仏像本はいろいろ見てきましたが
「ここまで写真が多くて解説もしっかりのリッチな本はそうそう無いぞ、なんてコスパが良いんだ!」
と感動しました。
『マンガでわかる仏像 仏像の世界がますます好きになる!』
漫画好きの方やお子さんにもおすすめ。
主人公(女子大生)の家にある日突然仏像がやってきて…
というストーリー仕立て親しみやすくわかりやすいです。
イラストもかわいく、主人公と仏像の会話がまったりしていて和みます。
マンガで仏像の知識を大まかに語り、文章で詳しく解説しているので
まずはマンガだけさらっと読むと概要をつかむのにすごくいいですね。
奈良・京都の有名な仏像ガイドのもあり初心者におすすめです。
『完本 仏像のひみつ』
読みもの好きの方やお子さんにもおすすめ。
目次は「第1章、第2章…」ではなく「ひみつ その①、ひみつ その②…」。
わくわくしてページをめくると
優しく味わいのある語り口とほっこり癒されるイラストでぐいぐい読めて
いつのまにか仏像の知識があたまに入ってしまう。
文芸作品のような仏像解説本です。
他の本に比べて仏像を造る技法の解説が充実している印象がありますね。
初出は2006年。2021年に完全版として出版された愛されベストセラーです。
初心者向け② …楽しむ
『見仏記』
自由に楽しみたい方向け。
仏像を堅苦しくとらえずゆる〜く楽しむパイオニア本。
いとうせいこうさんが文、みうらじゅんさんがイラスト担当で全国の仏像を見て回る珍道中記。
仏像をサブカルっぽく語るみうらさんにいとうさんがツッコミを入れる(ようで逆にツッコまれてたりする)。
お二人のやりとりが軽妙でおかしくて爆笑必至。
それでいて仏像の深さ・真髄をわかりやすく教えてくれます。
初出は1993年。シリーズ本がた〜くさん出ています。
初期の本は若い方が知らない単語(梓みちよとかマグマ大使とか)もたくさんあるのでTV版がおすすめ。
Amazonプライム・ビデオで見られますよ!
Amazonプライム・ビデオは月々500円。
30日間無料体験ができちゃいます!
『心やすらぐ 国宝仏像なぞり描き』
絵が好きな方、癒しの時間が欲しい方におすすめ。
仏像の絵が薄い線で描かれており、筆ペンなど好きな画材でなぞり描きして楽しみます。
お経を書き写す「写経」に近い行為で「心が落ち着く「癒される」と絶賛の嵐。シリーズ本が多数のベストセラーなのです。
絵を描くと対象がぐっと心に入ってくるので仏像の素晴らしさがより深く体感できます。やってみると驚かれると思いますよ。
有名な美しい仏像がたくさんでわかりやすい解説もついています。田中ひろみさんは仏像に関する本をたくさん出されている大人気の作家さんで文章もわかりやすいです。
見るだけより好きになり詳しくもなる、めちゃめちゃ素敵な本です。
『仏像に恋して』
リアルな体験を読みたい方におすすめ。
すみません!手前味噌、私が描いた本でございます!
京都の美大生(私)が仏像見学の授業で恋に落ちマニアになってゆく姿を描いたコミックエッセイ。
初心者がハマっていく様子を追体験するので仏像の魅力が伝わりやすいと思います。
全国の仏像スポットをめぐり
仏像の種類などの基礎知識や「信仰とは何か?」にも考えを巡らせる内容です。
「仏像にすごく会いたくなる」「孫と一緒に楽しく読んでいます」「最後は泣けた」
と暖かいお声をたくさん頂きました。
中級者向け
『仏像とお寺の解剖図鑑』
仏像中級の方や建築好き・旅好きの方にもおすすめ。
全国の有名な仏像をお寺の建物と一緒に楽しむ方法が解説されています。
例えば
「国宝 半跏菩薩像で有名な奈良の中宮寺。実は本堂の造りに「母の愛」が忍んでいた」
みたいな感じ。すごくおもしろいです!
出てくる仏像も貴重でコアなものがたくさん
・西日本の磨崖仏(崖に掘られた仏像)
・東北の即身仏(ミイラのようなご遺体の仏像)
などなど…。仏像鑑賞がより深くなり旅に出たくなる情報満載です。
マニア向け
『目でみる仏像事典』
マニアが「ぐひひ」と楽しむ、いやいや本来しっかり勉強される方向けの本です。
経典をもとに仏像の種類・由来・功徳、姿形の変遷などがしっかり解説されています。
初心者向けの本には載せきれない珍しい仏像も全て写真が載っていて情報もみっちり。厚さが約3.5cmもありまさに目で見る仏像辞典。
写真は200点近くあり全てモノクロ。キャプションにはお像の名前のみ書いてあり「この仏像はどのお寺にあるの?」と思ったら巻末の一覧から探さなければならない。この学術書っぽいSっ気がマニアにはたまらないのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
初心者向けはどれもわかりやすい本ばかりですのでお気軽に読んでみてくださいね。
ここには紹介しきれませんが素晴らしい本がまだまだたくさんあります。
随時更新してご紹介したいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。