東京のおすすめ仏像スポット【東京国立博物館】常設展

東京で仏像を見たい方へ。

筆者のおすすめとして
東京国立博物館常設展(総合文化展)をご紹介します。

おすすめの理由は
・日本だけでなく、世界中の仏像が見られる
・天候に左右されずゆっくり鑑賞できる
・定期的に展示替えがあり、何度でも楽しめる

などなど。素晴らしいところです!

筆者 まふね
筆者 まふね

●この記事はこんな方におすすめです
・東京のおすすめ仏像スポットを知りたい
・東京国立博物館の楽しみ方を知りたい
・仏像を見ながら一日のんびりしたい
・学習で訪れる生徒さんや引率の先生・保護者さん

東京国立博物館(東博と略します)の見どころがよくわかり行きたくなった!
と思って頂けたら嬉しいです。
それではどうぞ♪

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漫画でおおまかにご紹介(読み飛ばしOK)

記事内容のダイジェスト漫画です。
読みたい方は下のバーをクリックしてくださいね。

マンガ「仏像好きのための東博常設展」1
マンガ「仏像好きのための東博常設展」2
マンガ「仏像好きのための東博常設展」3
マンガ「仏像好きのための東博常設展」4

では詳しくお話ししますね。

全体図と、見るべき3ヶ所

東博の敷地は東京ドーム2.2個分!
全てしっかり見たら1日では足りない広さです。

仏像がお目当ての場合は図の①~③を訪れましょう。
全て「総合文化展」(常設展)の料金で鑑賞し放題です。

①②③と記している東京国立博物館のマップのイラスト

所要時間のめやすはこちら。

①東洋館(30分~2時間)
②本館(10分~30分)
③法隆寺宝物館(30分~1時間半)

3か所どこから見ても大丈夫ですが
順番通りにまわると

①世界にはどんな仏像があるのか
②その中で日本の仏像はどんな特徴があるのか
③東博ならではの仏像ドラマを感じて鑑賞を締めくくる

と、より深い鑑賞ができるのでおすすめです。

ちなみに図の左奥「平成館」では仏像の特別展がよく開催されます。
話題の仏像展にもぜひ足を運んでみて下さいね。

①東洋館

所要時間:30分~2時間
中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなど東洋の美術品がいーーーっぱい!
仏像以外も全てじっくり見るなら1日かかる人もいると思います。

東洋館のイラスト

仏像は館内各所にありますが
ここだけはぜひ!おすすめの2か所をご紹介します。

1階、中国の仏像

建物に入ってすぐ大きくて神々しい石仏が立ち並び、一気に東洋の幽玄に誘われます。

中国の仏像フロアのイラスト

大きな仏像は魅力がわかりやすいので初心者の方にもおすすめです。

2階、インド・ガンダーラの彫刻

仏像というものが造られ始めた1世紀頃の像を展示。大げさにいえば世界初の仏像に会えちゃいます
ギリシャ彫刻のような彫りの深いイケメンが仏像の起源?!と驚くかもしれませんね。ギリシャとインドの文化交流地点、ガンダーラの仏像です。

菩薩交脚像(こうきゃくぼさつぞう)のイラスト

このエキゾチックな美しいみほとけが、中国に伝わると先ほど見たように抽象的表現になり巨大化する。仏像伝播のダイナミズムがよくわかります。
初めての方や急いでいる方はこの二か所だけでもぜひご覧ください。

東京国立博物館のサイトには
東洋館のどこにどんな仏像があるかしっかり書いてありました。参考に載せておきますね。

・2階3室 → インド・ガンダーラの仏像
・2階3室 → シルクロードの仏像
・1階1室 → 中国の仏像
・5階10室 → 朝鮮の仏像
・地下1階 11室 → カンボジアの仏像
・地下1階 12室 → 東南アジアの仏像

次は日本美術の本館。
大陸から伝わった仏像は日本ではどのように表現されるのでしょうか?

②本館(日本ギャラリー)

所要時間:10分~30分
東京国立博物館の本丸といっていい本館。
日本の美術品
一階ではジャンルごとに、二階では時代を追って展示しています。
敷地内で一番広い建物ですから、ここも全てじっくり見たら1日コース。

本館のイラスト

でも仏像を見るだけなら簡単
1階の入口入ってすぐ右の部屋「11室 彫刻」だけでOKです。
東京国立博物館所蔵や全国の寺社から寄託されている仏像にたくさん会えます。
様々なお姿、いろいろな時代や地域の仏像を拝めるようバランスよく展示されていますよ。さすが博物館。

11室-彫刻のマップと室内のイラスト

入口付近にはよく小さな金銅仏こんどうぶつが展示されています。
金銅仏とはこんな風に青銅製で金メッキされた金ピカの仏像。小さい事が多いですね。

金銅仏の例のイラスト
金銅仏の例

さきほどの東洋館の展示「朝鮮の仏像」にも小さな金銅仏があるので「お隣の国には似たものがあるのだなあ」と感じますね。

奥へ進むと日本ならではの木製の仏像がたくさん。
木の質感から醸し出されるしっとりとして神秘的な雰囲気は、東洋館の仏像とはひと味違うと感じるのではないでしょうか。

展示替えがよくあり、訪れるたびに新たな出会いがあるので私は特別展に行くたび必ず立ち寄ります。
(特別展の料金で常設展も見れちゃうのです!)

③法隆寺宝物館

所要時間:30分~1時間半

法隆寺宝物館のイラスト

奈良、法隆寺の宝物が展示されている建物です。
法隆寺といえば、日本で最も古い時代の仏像がたくさんある仏像マニアの聖地の一つ!
東博にその一部が展示されているわけですが
宝物の数たるや300件あまり!国宝・重要文化財目白押しで館内に入ればその量と質に度肝を抜かれます。
ズラリと並ぶ金銅仏は圧巻。

金銅仏の部屋と摩耶夫人および天人像のイラスト

摩耶夫人まやぶにんおよび天人像てんにんぞうはお釈迦さまがお母さん(摩耶夫人)の脇から生まれるドラマティックな瞬間のお像です。

さて
「奈良、法隆寺の仏像がなぜここにに?」
と思う方もいらっしゃるでしょうか。

この宝物館ができるまでには東博ならではのドラマがあるのです。
それを知っておくと鑑賞がぐんと感動的になるのでご紹介しますね。

明治時代に仏教排斥運動 廃仏毀釈はいぶつきしゃくが起き
全国でお寺、仏像、仏具、が破壊されたり僧侶が弾圧されたりしてしまった。

法隆寺は荒廃したお堂や塔の修理などあてるため仏像などの宝物を皇室に献上し下賜金を賜る。
この時から宝物は東博が保管することになった。

さらなる転機は戦後、GHQによる皇室財産の制限
皇室が所有していた法隆寺の宝物は国が管理することになり、東博に専用の宝物館ができた

『こんなに面白い東京国立博物館』(新潮社 2005年) 参照

法隆寺 → 皇室 → 国 と所有が移っていったんだね

いやぁ…
こんな波乱のドラマを経てよくぞ残って下さいました。
今ここでこのお宝に会える奇跡を存分に味わってくださいね。

追加ドラマを一つ。
法隆寺宝物館のモダンでカッコイイ建物は、ニューヨーク近代美術館の設計も手掛けた建築家谷口吉生たにぐち よしおさんによるもの。(1999年開館)
そしてその谷口吉郎たにぐち よしろうも建築家で、さきほど紹介した東洋館の設計をしています。
東博内で親子の共演!すごいですねぇ・・・

法隆寺宝物館と東洋館のイラスト
左…息子、谷口吉生による法隆寺宝物館。右…父、谷口吉郎による東洋館

飲食店でやお土産ショップ

漫画でも紹介しましたように
法隆寺宝物館にはカフェレストランがあります。

法隆寺宝物館レストランのイラスト

仏像見学でも丸一日楽しめてしまう東博。飲食店で休憩してみてはいかがでしょう?
そしてミュージアムショップもあるのでお土産ゲットもできますよ

全体図で場所をご紹介しますね。

飲食店・土産店マップ

A、ホテルオークラレストラン ゆりの木
約140席 全席禁煙
和食・洋食・中華メニューが千円台~。
スイーツや飲み物でカフェ利用も。

B、ホテルオークラ ガーデンテラス
屋内32席、テラス48席 全席禁煙
洋食メニューが千円台~。
スイーツにコーヒー紅茶ほか、アルコールも豊富(今はダメですが。涙)

C、ネオ屋台村
キッチンカーが多ければ3台ほど停まっています。
食べ物の種類はその時々で様々。
コーヒーや軽食・スイーツを提供するオーソドックスなカフェはよく見かけますね。
世界各国のめずらしい料理が食べられることもありますし、夏にはかき氷のキッチンカーもありました!

※飲食店は感染症対策でお休みする事も多いので詳しくは東博の公式サイトご確認下さい。

D、ミュージアムショップ
東洋館1階、本館1階、正門プラザの3店舗があります。
(正門プラザ店は感染症対策のためしばらく休館)
東洋館は東洋館の、本館は本館の所蔵する名品のグッズがあります。
文具、雑貨、お菓子に書籍…ここだけの素敵なミュージアムグッズがたくさん!
お土産を買うのにとってもいいですね。

アクセス、料金、利用案内

・アクセス
住所:東京都台東区上野公園13-9

駐車場はないので周辺のパーキングをご利用下さい
車椅子の方は総務課に相談すると案内してくれるようです。
電話番号:03-3822-1111(代)

・利用時間・休日
9時30分~17時00分(入館は閉館の30分前まで)
基本的に月曜休館ですが、祝日の日程により変わることがあります。
詳しくは公式サイトのカレンダーをご確認ください。

ご紹介した東洋館・本館・法隆寺宝物館の3か所は全て常設展(総合文化展)の料金で鑑賞し放題!すご~くお得です。
2021年8月現在の値段を載せておきますね。

・一般 → 1,000円
・大学生 → 500円
・障がい者とその介護者各1名は無料
・高校生以下および18歳未満と、満70歳以上は無料

まとめ

いかがでしたでしょうか?
とにかく広いので、初めての方や旅行などで遠方からいらっしゃる方は
ポイントを押さえて見る事をおすすめします。

広くてお宝も多くて、何度行っても楽しめますので
年間パスポートを買ってもいいですね!

なお今回は常設展に絞ってお話ししましたが、特別展の楽しみ方の一例として、こちらの記事もおすすめです。

みなさまが東博で仏像を楽しんでくださいますように。

参考資料
『こんなに面白い東京国立博物館』(新潮社 2005年)
東京国立博物館公式サイト https://www.tnm.jp/

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この記事を書いた人
真船きょうこ

イラストレーター・漫画家/仏像描いて10余年 ▶︎京都で日本画や仏像史を学ぶ→デザイナ→漫画家 ▶︎著書に『仏像に恋して』『彼と彼女のヒストリごはん』など ▶︎静岡生まれの関東在住、絵画講師、一児の母。詳しくはこちら

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