【如来とは?意味や種類】仏像マニアがイラストで解説

如来(にょらい)ってなあに?

仏像の種類の1つで
一番えらい仏さまだよ

「如来とは」イラスト

この記事では如来のなりたち・言葉の意味・種類や特徴を解説し、有名な像もご紹介します。

筆者は仏像マニアでイラストレーターです。
わかりやすい図と情感たっぷりのイラストで、楽しくお伝えしますね。

読み終わったら如来の事がよくわかり、親しみを持てるはずです!

スポンサーリンク

仏像の分類と、如来

冒頭でもお伝えしましたが如来は仏像の種類の1つで、一番えらい仏さまです。

仏像界は4つの序列(ランク)とその他関係者で構成されています。
ざっと見分け方の図を載せますね

仏像の見分け方(役割、キャラ、姿)

仏像全体の種類は、別記事にくわしく書きました。ご興味のある方はどうぞ😊

如来という言葉の意味・なりたち

如来。にょらい。難しい言葉ですよね。
仏教の言葉は、漢字も読み方も独特です。その理由は
インド→中国→日本と流れてきた言葉だから!

古代インドの発音を、中国で漢字に訳し、日本に輸入する。その結果、今の私たちには意味も読み方もよくわからない単語になったんですね。

「如来」の由来をひもといてみましょう。
『日本大百科全書』『デジタル大辞泉』に書いてあることを噛み砕くと…↓

如来とは、古代インドの言葉「タターガタ(tathāgata)」の訳

タターの意味は「真理」 → 中国「如」と訳される
ガタの意味は「来る」 → 中国で「来」の字を当てる

「真理から来た」「如来」

「真理をよく理解し、迷える世界にやってきて来て、人々を救う存在」という感じですね。

如来=お釈迦さま。世界初の仏像!

世界で初めて作られた仏像は、如来です。

お釈迦さま(当記事では釈迦と記します)が説いた初期の仏教に、像をおがむ習慣はなく
釈迦の死後 数百年たって、やっと釈迦の像が作られるようになりました。
紀元前1世紀頃、現代のインド・パキスタンあたりで制作がはじまります。

↓2〜3世紀のパキスタンで作られた如来の像です。ギリシャ美術の影響を受けています。

2〜3世紀のパキスタンで作られた如来の像
東京国立博物館 如来坐像(2〜3世紀、パキスタン・ガンダーラ)

このような仏像創世記の釈迦の像が如来と呼ばれ、仏像界のトップに君臨しています。

その他のいろいろな仏像は、後に考え出されていったものです。

見た目の特徴

如来は悟りをひらいた釈迦がモデルで、修行僧のシンプルな服を着ています。

超人的な存在であること示す特徴が、いくつかあります。

如来の特徴1~5
①螺髪(らほつ)
修行中に長く伸びた髪が、悟りを開いたときくるくる丸まってパンチパーマ状に

②肉髻(にっけい)
頭の盛り上がりは知恵のかたまり

③白毫(びゃくごう)
眉間にも白い巻き毛。光を放つ

④水かき
指の間の水かきでたくさんの人を救う(すくい上げる)

⑤衲衣(のうえ)
修行僧のそまつな衣服


その他にも三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう(ごう))といって32の特徴がある、と経典に書かれています。(詳しく述べると80もあるそうです!)

皮膚が金色、髪の毛が青い、など仏像で表現できるものから歯が40本ある、舌が顔より大きい、最上の味感をもつ、など表しようもないものも(笑)
超人ということですね。

手のポーズ「印相(いんそう)」で、さまざまな意味・願いを表しています。

施無畏印・与願印のイラスト
イラストの印相は
施無畏印(せむいいん)・与願印(よがんいん)といいます

右手をハーイと挙げる、施無畏印
→ 「畏れることはないですよ」の意
左手を差し出す、与願印
→ 「願いを聞き入れますよ」の意

いろんな種類ができていく

初めて作られた仏像は、釈迦の姿でしたね。
基本形「釈迦如来」から、さまざまな種類の如来が考え出されていきます。

代表的な種類と、有名なお像をイラストでご紹介しますね。

釈迦如来(しゃか にょらい)

釈迦の姿をかたどった、世界初の仏像。

法隆寺ほうりゅうじ(奈良)のお像が有名です。

法隆寺、釈迦如来像のイラスト
法隆寺金堂 釈迦如来坐像(国宝 飛鳥時代)

釈迦如来は座る・立っている以外にも、
釈迦の人生の有名なシーンを切り取ったいろんなお姿がありますよ!

お釈迦様の人生で有名なシーン「誕生仏、出山釈迦像、涅槃仏」のイラスト
東大寺 誕生釈迦仏立像(国宝 奈良時代)、奈良国立博物館 出山釈迦立像(南北朝時代)、岡寺 釈迦涅槃像(重文 鎌倉時代)

薬師如来(やくし にょらい)

病気を癒してくれる仏さま。
手に薬のつぼ、薬壺やっこを持っていることが多いです。

薬壺の中にはどんな病も直す万能薬が入っています。東の果ての浄土に住んでいるとされる、現世利益げんせりやく(この世でご利益をうけられる)の仏様です。

勝常寺しょうじょうじ(福島)のお像は、東北唯一の国宝仏群の一つとして有名です

勝常寺、薬師如来坐像のイラスト
勝常寺 薬師如来坐像(国宝 平安時代)

阿弥陀如来(あみだ にょらい)

極楽浄土ごくらくじょうど(苦しみのない世界)へ導いてくれる仏さま。

薬師如来とは逆に、東の果ての浄土に住んでいて、この世を去るときに救ってくれます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ」と唱えると、臨終のときお迎えに来てくれるそうです。

手のポーズ(印相)は9種類あり、お迎えの際のランクを表しています。(いわばエコノミーからファーストクラスまで、9ランクもあるんだそうです!)
平安貴族は良いランクでお迎えに来てもらえるよう、熱心にお祈りしたのだとか。

平等院びょうどういん(京都)のお像が有名です。

平等院、阿弥陀如来坐像のイラスト
平等院 阿弥陀如来坐像(国宝 平安時代)

毘盧遮那如来(びるしゃな にょらい)

盧遮那仏(るしゃなぶつ)
毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)とも呼ばれます。

教えそのものをお姿にした仏さま。
毘盧舎那如来の台座の花びら一枚には、百億の国が存在するという、とても大きな存在。仏像も大きく大きく作られました。
その代表が、
有名な奈良の大仏!

東大寺とうだいじ(奈良)のお像が、みんな知ってる奈良の大仏です。

東大寺、盧遮那仏坐像のイラスト
東大寺 盧遮那仏坐像(国宝 奈良時代)

大日如来(だいにち にょらい)

密教みっきょう(仏教の一流派。日本の密教は天台宗・真言宗)の絶対的存在。
ほかの如来と違って、美しくドレスアップしています!

円成寺えんじょうじ(奈良)のお像が有名です。

円成寺、大日如来坐像のイラスト
円成寺 大日如来坐像(国宝 平安時代)

密教について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!

まとめ

如来のこと、おわかり頂けたでしょうか?

お寺では中央にまつられることが多いですから
「如来はランクトップの仏像だからね〜」
なんて納得して、楽しく拝観できちゃいますね♪

ぜひたくさんの如来像に会いに行ってみてくださいね!

京都でお寺めぐりをされる方には、こちらの記事もおすすめです。

素敵な仏像ライフを!

未分類
\この記事をシェアする/
スポンサーリンク
ブログランキング参加中

いいねと思ったら、ポチッとお願いします!
    ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事を書いた人
真船きょうこ

イラストレーター・漫画家/仏像描いて10余年 ▶︎京都で日本画や仏像史を学ぶ→デザイナ→漫画家 ▶︎著書に『仏像に恋して』『彼と彼女のヒストリごはん』など ▶︎静岡生まれの関東在住、絵画講師、一児の母。詳しくはこちら

\フォローする/